翻訳者の生活

フリーランスはラク?

在宅で仕事をしていると言うと、ママ友などからは「楽でいいね~」と言われます。

さて、果たして、フリーランスは楽なのでしょうか?

私個人の意見としては、「楽だけど、楽じゃない」です。ママ友との会話に出てきた「楽と思われる点」について、ひとつずつ回答してみたいと思います。

(1)通勤時間がない
これは本当にYesです! パソコンさえ開けばすぐ仕事ができます。満員電車とも無縁ですし、台風でも雪でも関係ありません。通勤に往復2時間かかるとして、その2時間をみっちり仕事に充てられます。

(2)人間関係がラク
人に会わずに仕事ができるからラク、という意味で人間関係がラクだと思われているのなら、答えはNoです。翻訳会社の担当者さんとのやりとり等、ビジネスマナーが大切な場面はたくさんありますし、無理難題を言われることや「ちょっと相性悪いかも……」という方と一緒に仕事をすることもあります。顔が見えないメールでのやりとりが多い分、かなり気は遣います。でも、嫌いな上司や同僚と毎日顔を合わせなくていい、飲み会や会社の行事に付き合わなくていいという点においては、大いにYesであると言えます。

(3)家事育児のスキマ時間に仕事ができる
Noです。スキマ時間にお小遣い程度のお金を稼ぐというスタイルもありますが、もし翻訳で生活できるレベルの収入を得たいと思ったら、きちんと仕事時間を確保して、腰を据えてやらなくてはなりません。家事育児の「スキマ時間」できちんと稼げるほど甘くないです。

(4)家事育児と両立しやすい
Yesです。基本的にずっと自宅にいるので、子どもの突然の発熱や、幼稚園からのお迎えの電話にも対応し易いのは確かです。休憩を兼ねて家事を片づけることもできます。ただ、日中仕事ができなかったら、夜中や早朝を活用しなくてはならず、スケジュールと健康の管理が重要です。生活できるレベルの収入を得るためには、まとまった仕事時間の確保が必要ですが、家事育児をこなしながら行うことは十分可能だと思います。

(4)子どもが病気でも仕事に穴をあけずに済む
会社に「休みます」という連絡をしなくて良いという意味ではYesです。でも、子どもが病気だろうが自分が入院しようが、納期は待ってくれません。私も今、子どもが二人そろってインフルエンザに罹り幼稚園を休んでいますが、来週の納期に向けて必死に仕事をしています。子どもが寝ているとき、遊んでいるとき、テレビを観ているとき、早朝などを活用し、リビングでパソコンを叩いています……。

(5)やりたい仕事だけできる
YesでありNoです。私はゲーム翻訳をメインで受注していますが、それだけをやっているわけではありません。いただく依頼の中には、契約書も、ニュースも、ビジネス文書もあります。得意分野を持つことは大切ですが、「これしかやりません!」と言ってしまうと、特に駆け出しの頃は「使いづらい人」と思われてしまう可能性があります。最初は選択肢を多くして、実績を積みながら少しずつ得意分野を確立していくのが良いと思います。

こんなところでしょうか。在宅だからラクということは決してありませんが、家事育児と両立しやすいという点では、私はこの働き方がとても気に入っています^^

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