ゲーム翻訳

ゲーム翻訳の仕事

ゲーム翻訳の仕事
ゲーム翻訳と一言で言っても、一体どんなことやってるの?と思われる方もいると思います。

簡単に言うと「ゲーム画面に表示されている文字すべてを翻訳する仕事」です。例えば……

①名称
キャラ名、アイテム名、技名など、あらゆる名詞。名称は、クライアントが最終的に決定する場合もありますが、翻訳者が名付け親となることも。ネーミングセンスの見せどころです。
例)火焰龙→和風、中国風、三国志風のゲームなら「火焔竜」などでいいと思いますが、カタカナ名称が多いファンタジー系ゲームの場合は「ファイヤードラゴン」にするなど工夫が必要。

②スキル、効果
「武将の攻撃力+50」、「このアイテムを使うと体力が100回復」のような、いわゆる説明文です。

③セリフ、あらすじ
ドラマチックに書かれていることが多く、成語の羅列、回りくどい表現なども多く出てきます。そのまま訳すとしつこい日本語になってしまうので、語順を変える、不要な部分は思い切ってカットするなど、かなり頭を捻りますが、すっきりと良い訳文に仕上がったときは喜びも格別です。セリフの場合、たまに発話者が不明ということがあります。自分であれこれ想像して訳すのですが、実は男性なのにオネエっぽくなっていた……なんてこともあります。

④システム
「接続エラーです」、「次のステージに進むには、以下のクエストを完了してください」など、ゲームを進める上での指示です。

大きく分けると以上の4つになります。

私自身は③の翻訳経験が一番多いです(実際の文字数もここが一番多いので)。また、訳す前にいただいた参考資料(あれば)すべてに目を通し、中国の公式サイトやファンサイトを見て、ストーリーの流れやキャラクターの特徴を頭に入れます。用語集も(あれば)しっかり確認します。資料はなるべく印刷し、必要箇所に付箋を貼ったり書き込みをしたりします。ゲームによっては、5センチのキングファイルがいっぱいになることも。

そこまで準備したら、やっと翻訳に取り掛かります。全体像が頭に入っているので、ノッてくるとキャラクターが勝手に動いてくれ、スイスイ訳すことができます。中国語で書かれた場面を極力脳内で映像化し、その映像を日本語にします。実際のゲームはスマホを使ってプレイすることが多いので、1文が長くなり過ぎないように気を配ります(文字数指定がある場合もあります)。

決して簡単なものはありませんが、自分の訳文がゲームをプレイする方の楽しみのお手伝いができればと思います。

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