翻訳仕事

育児中のフリーランス翻訳者が思う「自分にとってベストな収入」とは

ゲーム翻訳は、一般的に1つの案件のボリュームが大きいです。私がこれまで請けてきたものは、2万字~12万字と幅広く、納期も1週間~1カ月半ほどと、案件の長さによって変動します。

私は「納品したら売り上げを立てる」という方法を使って、Excelで売上を含めた仕事管理をしています。ですので、案件の長さによっては納品がまったくない月もあれば、ひと月に何件も重なることもあります。それを前提として、2018年に入ってからの収入グラフを作りました。

▼4月と7月は納品日が多かったです。逆に3月と5月は少なく、8月は子どもたちが長期休暇に入ったため、意図的に仕事を減らしました。その影響で9月の納品も少なくなっています。平均すると右端のオレンジのグラフになります。

このグラフを見ながら「私にとってベストな収入ってなんだろう」と考えました。

収入が多いのはいいことですし、稼げたら嬉しくなるのが人間というもの。でも、家事育児をしながら仕事をしていると、仕事だけに全力投球することはできません。それでも、お仕事をいただけること、お金が入ってくることが嬉しくて、スケジュールをパンパンにしていた時期がありました。

結果、どうなったかというと……
①体調を崩した
②訳文クオリティが落ちた
③子どもたちから不満が出た

どれも自分にとっては致命的なことでしたし、フリーランスの喜びと難しさを同時に痛感することになりました。

それまでパンパンにスケジュールを詰めていたことを反省し、意識的にマイルールを決めました。
①案件をひとつ納品したら、次の日は絶対に休みにする
②1カ月の受注可能文字数の上限を減らす
③見直しに充てる日数をこれまで+1日にする

このルールを適用することで、月の収入は3~4万ほど減る計算になりますが、今のところ気持ちに余裕ができ、体調もいいです。フリーランスは体が資本ですから、しばらくこれでやってみようと思います。

私はフリーの翻訳者になる前は5年半ほど専業主婦をしていましたので、余計に「仕事をしてお金を稼ぐ」ということに喜びが爆発してしまったんですね。その結果、犠牲にしてしまったものも多く、かなりつらい試行錯誤をしてきましたが、ようやく落ち着く兆しが見えてきてホッとしています。

私の場合、夫が会社員だからこういう働き方ができるというのも事実です。今は家事育児をメインで(家事に至ってはほぼ100%)担っていますが、もしもっと稼がなくてはいけない状況になったら、家族内で家事分担などについても話し合わないといけないだろうと思います。

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