翻訳仕事

戦国武将から学ぶフリーランスが持つべき意識

先日、日本史の資料を読み返していて、藤堂高虎という武将の話を読みました。Wikipediaにはこうありました。

高虎は何人も主君を変えたことから、変節漢あるいは走狗といわれ、歴史小説などでは否定的に描かれる傾向が多い。しかし、江戸時代に儒教の教えが武士に浸透する以前の日本では、家臣は自分の働きに見合った恩賞を与え、かつ将来性のある主君を自ら選ぶのが当たり前であり、何度も主君を変えるのは不忠でも卑しい事でもなかった。

高虎は、取り立てて血筋がよかったわけでもないにも関わらず、彼は己の実力だけで生き抜いてきた。織田信澄に仕えていたときにも大いに功績を挙げたが、信澄は高虎を嫌って加増しようとしなかった。そのため、高虎は知行を捨てて浪人し、羽柴秀長のもとで仕えたと言われている。

また、藤堂高虎はなぜ7回も主君を変えたのか調べてみたにも

高虎の考え方は、現代におけるエリートビジネスマンと同じだったということである。しかも、日本のビジネスマンではなく、ウォール街などで働くより合理主義的なビジネスマンのそれと共通している。

それは、自分の才能を冷静に分析、把握し、それに見合うだけの禄を与えてくれる主君には誠意を持って仕えること。江戸時代以前の日本では、家臣は自分の働きに見合った恩賞を受け、主君も将来性のある人物を選ぶのが当たり前であり、何度も主君を変えるのは珍しいことでもなかった。しかし、他の高名な武将は忠義によって主君に仕えることも多かったため、高虎の考えはより異様に見えたのである。

家臣は自分の働きに見合った恩賞を与え、かつ将来性のある主君を自ら選ぶのが当たり前であり、何度も主君を変えるのは不忠でも卑しい事でもなかった。

自分の才能を冷静に分析、把握し、それに見合うだけの禄を与えてくれる主君には誠意を持って仕えること。

ここですよ、ここ。これ、私がフリーランスになったばかりの頃に知りたかった(笑)

もちろん武将だって最初は手柄も何もありませんから、とにかく経験を積むしかなかったでしょう。私も実績ゼロの自称フリーランスだったので、1文字1.5円だろうが2円だろうが、文句言わずにとにかく仕事をこなしていました。

でもある日、先輩翻訳者に「いつまでも低レートでやっているわけにはいかないから、そのレートでやるのはいつまで、と期限を決めて、よりレートが良い会社に移って行かないと」と言っていただき目が覚めました。

その後は「激安レートは半年間」と決め、その半年の間にできるだけ実績を積んだり、より良いレートの会社のトライアルに合格するよう勉強したり、武将で言う「主君探し」をし、幸いにもずっとお付き合いしたいと思える会社に巡り会えました。ベテラン翻訳者がもらうような高レートからは程遠いですが、今の私に適したレートであると思うし、レート以外の部分で満足できる点が多いのが有難いです(ちなみに、レートアップを狙うにはまだ実力不足という自覚があります)。

500年くらい前の日本でもそうだったのだから、現代を生きるフリーランスも、努力や実績に見合う取引先を見付けたり、料金設定をしたり、どんどんしていいんじゃないかと思います。私の周りにも「こんな実力や実績があるのに、自分を過小評価しすぎ!」と思える通翻訳者さんがたくさんいます。でも、そこから脱出しようとしない人、したくても方法が分からずもがいている人が多いのも事実です。もったいない!

そう言う私も頑張らなくてはいけませんね。さて、仕事仕事……。

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