ゲーム翻訳

ゲーム翻訳に辿り着くまでの話

専門分野に悩む方、とても多いと思います。私もその一人でした。文系(経済学部)出身だけど、別に経済に詳しいわけじゃないし、ただ中国語がちょっと出来るだけ。今は「ゲーム翻訳者」と名乗っていますが、そこに辿り着くまで半年間迷走し続けました。今日はその辺の話を書いてみたいと思います。

フリーランス翻訳者になる!と決めた時、意気込みだけはあったものの、私には専門分野と呼べるものがありませんでした。でも、とりあえず何かないとマズイよねーということで、仕事で触れることが多かった契約書分野を「とりあえず」専門としました。

ただ、専門と言うためにも一応勉強しましたし、中国語リーガル翻訳能力検定試験2級も取りました。

でも、中国語の契約書関連の仕事って殆ど来なくて(私の実力不足や、登録先の翻訳会社で取り扱っていなかっただけかもしれませんが)、次第に「経験を積んだ専門分野がない」という状況に不安が募っていきました。そこで私は一大決心をして、とある分野の講座に申し込みました。自分自身の生きてきた道から考えると全くの別路線であり、イチからのハードな勉強が必要でしたが、とにかく現状を何とかしたかったのです。

最初は頑張っていたんです。でも……どうしても心から興味が持てない!じゃあ何で申し込んだの!?となってしまうのですが、当時の私はとにかく専門分野を確立して仕事を順調に得られるようになりたかったのです。

数カ月その勉強を続けた2017年の年末、ある翻訳会社から「ゲーム翻訳をやってみませんか」というお声がかかりました。もともとこの会社はインタビュー記事の翻訳を任せてくださった会社でした。私の訳文をクライアントが気に入ってくださり、「この翻訳者はこういう文章が得意なのだ、ならばゲームのセリフなんかもできるんじゃないか」と思って声をかけてくださったようなのです。

正直迷いました。某分野の講座にかなりの額の受講料を支払ってしまっていたし、苦しみながらも勉強を続けている最中でしたから……。でも、心がどうしてもゲーム翻訳から離れません。ゲーマーだったわけじゃないし、そもそも声をかけてもらうまでゲーム翻訳という分野があることも知りませんでした。それなのにこんなに興味を惹かれるって……!結局数日間迷い、思い切ってやってみることにしました。そして、これが転機でした。

2018年は1年間ずっとゲーム翻訳をして来ましたが、やればやるほど面白くなり、知りたいことが次から次へと出てきて、自分から進んでどんどん勉強するようになりました。より良い翻訳をするためにはどうしたらいいのか、もっと深い知識を得るためにはどこに足を運んで誰の話を聞けばいいのか、プレイヤーが本当に楽しめるゲームとは何か、今の自分に足りないものは何か。そんなことを毎日考えながら仕事をしています。とにかく興味が尽きないことに自分でも驚いています。同時に、足りないことだらけで困ることも多いです……。

あの時思い切ってゲーム翻訳に飛び込んで良かったと思いますし、本当に自分に合った専門分野というのは、無限に興味が湧いて来るものなのかな、と感じています。

最近はeSportsの話題をあちこちで目にしますが、あまり詳しくないのでこんな本を買いました。明日届く予定です。


それから、プロゲーマーの方の本も何冊か。ゲーマーの方の考えを知りたくて。


最後に、声をかけてくださった翻訳会社の担当者さんと、今一番メインでお取引させていただいている翻訳会社さんには心から感謝しています。

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